[8月10日] こんにちは、皆さん!ウガンダの教育省でインターンをしている島部恵子と申します。
本日は、ワキソ県の3つの初等学校を訪問し、主に生徒の月経衛生管理、ジェンダー啓発、性教育についての理解、布ナプキンの作り方、そして着替え室の状況確認を行いました。
今回私はGBNさんのインターンでもボランティアでもなく、ウガンダで調査をしている最中、滞在先のホテルにてGBNのスタッフの方々とお会いし、GBNの活動にとても興味をもったので、お願いして同行させていただきました!(無理なお願いを快く受け入れていただき、ありがとうございます!涙)
元々開発に興味がある私はNGOの活動について何となく知識はあった一方で、実際に活動を拝見したことはなく、具体的にどのようにプロジェクトを進めているのか、報告書には載っていないリアルな活動を体験したいと思い、今回参加させていただきました!そして、この1日NGO活動体験はGBNの活動だけでなく、NGOの活動を理解する上で大変貴重な機会になりました!
カンパラから車に揺られること1時間弱。今回の視察地域であるワキソ県は、緑が生い茂るいかにも田舎!という街並みですが、ウガンダでは都会に分類され、学校設備も田舎に比べ充実していると言われています。
学校に着くと、まず校長室にて挨拶をし、プロジェクトの現状確認を行いました。3つの学校の全てにおいて、月経時の衛生管理への理解が生徒の中で浸透していること、月経衛生クラブ(MHM)の活動の様子、また女子の欠席率の低下、コミュニティや親の理解が本プロジェクトを通して促進されていることが確認されました。
(校長室での会議の様子)
その後、教室に行き、実際に布ナプキンを作っている月経衛生管理クラブの生徒との交流を行いました。3つの学校全てで、生徒が自分でナプキンを作っているだけでなく、より利便性を高めた独自のナプキンを作っていたり、生徒の創造性が輝いていました。
(生徒が作ったナプキン)
本プロジェクトを通して、「男子の生理に対するからかいが減った。」「生理に対する理解が深まった。」「生理が怖くなくなった」「女子生徒の生理による欠席が減った」など、ポジティブな意見が多く見られました。一方、生徒の理解とは裏腹に、学校施設における着替え施設では学校によって様々ではあるものの、今回視察した学校では衛生面、大きさなどの点で多くの課題があり、まだまだ活動の強化をしていく必要がありそうです。
今回同行させていただき、大きく3つのことを学ぶことが出来ました。
一つ目は、NGO活動の意義です。訪問した全ての学校において、学校長からプロジェクトに対する感謝の言葉や成果を聞くことができ、草の根の声を聞き、受益者と一緒になって活動していくことができるNGOの活動のやりがいや重みを感じました。
二つ目は、現場を回すことの難しさです。全ての学校は一年前に訪問した学校ですが、更衣室の環境が1年前に改善すると約束したものの改善されていなかったのを例に、約束しても放置されるということは当たり前のことのようにあるという点です。だからこそ、NGO職員が現地を視察する意義があります。
最後三つ目は、体力命!という点です。学校への移動の最中に、舗装されていないいわゆる土の道を長時間車内で過ごすのは、それだけでかなり体力を持っていかれました。国際協力の仕事は専門性や経験よりも、体力がないと話にならないというどこかで得た噂を心の底から体験できました。汗
今回の同行は私にとって開発における草の根活動のインパクトの大きさについて大変勉強になった機会でした。そして、国際協力という大きな枠組みの中で、自分がどのような立場で貢献したいのかを改めて考えさせられました。このような素敵で貴重な機会を提供してくださったGBNの皆様、訪問させていただいた学校の関係者の皆様に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
(皆さんとの集合写真)
今回は、ワキソ県の初等学校視察編をお届けしました。