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ウガンダの学校で「布ナプキン事業」のスタートアップに挑戦!

活動の背景

ウガンダをはじめとした途上国では、貧困のため生理用品を購入できず、生理が原因で女子生徒が学校に行けなくなり中退してしまうという問題があります。さらに、生理について言及することがタブーという文化的背景があり、青年期の男女が学校や家庭で生理について教わらず、月経に関する正しい知識、衛生・性教育が不足していることも深刻な問題です。

ウガンダのカンパラ(都市)にあるスラム地域のナグル初等学校は、都市にありながら非常に貧困で、1日にほとんど食事もとれない子どももいます。女子生徒は月経衛生に関する知識もなく、生理用品もありません。本学校で月経衛生管理プロジェクトを実施しているVisionary Lady Foundationと協力し、月経による女子生徒の教育中断を防ぐことを目的に、布ナプキン作成できる環境づくりの支援事業が立ち上がりました。

プロジェクト概要

◆場所:ナグル初等学校
◆内容:学校の一室にミシンを設置 / 布ナプキンの制作やトレーニングの実施
◆対象:女子生徒50名、女性20名

本事業をスタートさせたきっかけは、ウガンダのスラム地域に位置するナグル初等学校で活動する現地団体Visionary Lady Foundation(VLF)の代表デイジー(Daisy)より、学校に布ナプキンを作成できるセンターを作り、学校生徒や地域の女性をサポートしたいという話を受けたことでした。

VLFのデイジーは数年前からナグル初等学校で月経にまつわる課題の解消に努めていました。学校にて“MHM(月経時の衛生管理)クラブ”を設立し、月経に関する知識や衛生管理に関するワークショップを実施したことにより女子生徒たちは月経衛生の概念は理解しつつあるものの、肝心のナプキンを手に入れることができないという課題がありました。しかし、ミシンや糸などの材料がないために布ナプキン制作のトレーニングを実施できず、いまだ古布を代替している女子生徒が大半いるという状況でした。

そこでスラム地域の女性グループとMHMクラブに所属する女子生徒の両方を対象とした月経衛生管理の指導と布ナプキン作製ができる環境づくりのスタートアップ企画が立ち上がり、まずは布ナプキン作成できるようなミシンや材料を導入するための資金が必要でした。そこで、同じタイミングで2名の大学生がGBNにてインターンすることになり、彼女たちの最初の挑戦の場としてクラウドファンディングを立ち上げ、本プロジェクトがスタートしました。

 
このインターンとしての活動はあくまでスタートアップの支援ですが、ゆくゆくは学校で継続的に布ナプキンを生産し、そのナプキンが学校の女子生徒全員に行き渡り、また地域の他の学校にも配布したり、さらに地域の女性たちがスキルを身に着け収入向上ができることも目標としています。

ウガンダ共和国における「布ナプキン事業」のスタートアップ
(2022年~現在)

2023年度 活動報告

【現地からのレポート】

2023年6月 現地からの進捗レポート