新年、明けましておめでとうございます。 2025年GBNをよろしくお願い致します!!
2024年12月11日の報告にはなりますが、東海大学国際学部の1-2年生、約150名を対象とした秋学期の授業の一コマで講義をさせてもらいました。
前回同様の説明になりますが、この授業はJICAが協力している授業で、受講した学生が国際協力への理解を深め、実際にアクションを起こしたり、卒業後のキャリアに繋げたりすることを目的としているものです。
ゲスト講師として再度JICAから依頼を頂き、ウガンダにおける「生理で学校に行けなくなる女子学生の教育環境改善事業」を中心にお話ししました。
授業の冒頭で小貫教授から「僕が面白いと思う点は、大西さんの取り組みは2015年くらいから取り組んでいる点。この時期はまだ月経の問題というのは注目されていなかった。」と説明していただき、教授の着眼点を嬉しく思うと共に、自分でも忘れていた初心を思い出しました!
私がこの問題を知ったのは、ウガンダの現地で同僚から女の子の月経の現状を聞かされたことでした。
詳しくはこちら→ 布ナプキンで生理で学校に行けなくなる女の子を救いたい!
当時は月経の問題に取り組む活動や男子生徒を巻き込むという考え自体がなく、どうしたら男子生徒がからかわなくなるのか・・・ナプキンを配れば解決するのか・・・・?
自問自答しつつ「男子生徒は女子の生理についての知識がないから揶揄するのであって、生理というものを正しく理解すれば変わるのではないか?」という直観がありました。
また、ナプキンなど物理的なものだけでなく、教員が月経衛生について指導できるようになれば、保護者や地域住民がもっと女子をサポートするように意識が変われば改善するのではないか・・・。
その後、2016年にNPO法人 Global Bridge Networkを立ち上げ、パイロットプロジェクトとして教員や保護者の啓発、男子生徒と共に月経衛生管理について取り組む活動(布ナプキン作りなど)に取り組みました。
その結果「今まで女子をからかっていた男子生徒がむしろ女子をサポートするようになった」という結果を得ることができ、直観が確実なものとなりました。
今回の講義は女子生徒が生理で学校に行けなくなる原因の一つに「生理中の女子(生理用品がないため経血が漏れてしまう)を見て男子生徒がからかう」という点について少し強調して話しました。男子生徒がからかうのは知識不足からくるもので、男子生徒も一緒に生理について学び、共に布ナプキン作成をする・・・男女一緒に取り組むことで、男子生徒は女子の生徒が女子をからかうことが激減するというお話をしました。
その結果、学生が提出した感想に「ウガンダに限らず、男性も女性の生理について知ることが大事ではないか」というコメントが多くみられ、男子学生からも同様なコメントが見られました。
よりイメージを持ってもらうために、動画も披露しました。
男子生徒が張り切って布ナプキンを作る姿、ウガンダの子供たちの活き活きした笑顔の映像が印象に残った生徒もいたようです。
貴重な機会をいただきありがとうございました!
Global Bridge Network 大西 麻衣子