環境教育と廃棄物の収集・リサイクルを通した環境美化事業
事業の背景
2021年12月~2022年11月、ウガンダ共和国ムベンデ県・ルサリラ地区にて公益信託大成建設自然・歴史環境基金からの助成で環境美化事業を実施しています。 ◆ゴミによる環境悪化!? ウガンダのルサリラ地区は、国境(コンゴ民主共和国)に向かう交通の要所として急速に発展している人口5,000人ほどの地域です(地図参照)。しかし、発展と同時に人口が増加し、毎日少なくとも0.5-1t程度の廃棄物が出ています。 住民は無秩序にゴミを投棄するため、その廃棄物による土壌汚染、人間・家畜が利用する水源も汚染され、さらに汚染は人々の健康被害(水の汚染による感染症等)にまでおよび、事態は悪化するばかりです。投棄されている廃棄物は、食品残渣やバナナの葉などの有機物、ビニール袋・包装紙、プラスチック、ペットボトルや瓶、缶などの自然に還らない容器包装などが混在している状態です。 ◆なぜこのような状況になるのでしょうか!? 根本的な原因は、人々の知識が不足していることです。廃棄物の投棄から生じる健康被害、それによる環境汚染等の問題、また分別方法などについて、住民の知識が欠如していること、加えて行政による廃棄物の回収やリサイクルの制度が存在していないことが大きな要因です。 また、このような廃棄物を再利用できるという利点についても、もちろん認知されておりません。例えば、有機廃棄物から堆肥を生産し農業に活用できること、また自然に還らない廃棄物は業者が買い取ってリサイクルし、再び資源として活用できるという、そのような利点を住民が理解することで、環境は改善されるのではないかと考えています。 |