マイクロクレジットを通した女性や若者の経済的自立支援(中断)
事業の背景ウガンダのムベンデ県の農村部では、女性や若者の80%以上が自営業者で農業や小規模で低収入な商売を行っています。彼らの大半は、銀行や信用機関からの融資を受けるために必要な担保がないため、収入創出のためのビジネスを始めるのに必要な融資を受けることができません。そのため、ムベンデ県やその他の地域の女性と若者は最低水準の生活をしています。このような貧困状態に置かれた少女や女性は、結婚を強いられたり、性産業のような非公式な仕事に従事させられたりすることがあります。彼女達には、食料、医療、衣類、学用品などの最低限の生活のための支出の余裕さえありません。 事業対象地域では、人口の60%が貧困ライン(1日あたりの稼ぎが2ドル)を下回り、そのうち約40%の世帯は女性、未亡人、子供、祖父母が家長であるため、より脆弱性が高い状況に置かれています。このような世帯は収入を創出できるような自立支援が必要であり、SORAKのような非営利の団体が提供する低金利の小規模融資制度は、最良の支援方法だと考えます。今回実施するマイクロクレジットを通して、女性や若者に収益性のある経済活動に投資する機会を提供できます。若者や女性5名ずつのグループを作り、グループごとに50,000~200,000 UGX(約1,500~5,500円)の前渡金を提供し、その資金は市場での販売、チャパティ(平焼きのパン)の製造、子豚の購入・飼育など収入創出活動を開始するのに使用します。SORAKは、資金が適切に活用できるように起業家育成トレーニングを行い、各グループは6ヶ月以内にお金を返済することを必須とします。 一方でSORAKは、またCOVID -19により影響を受けた若者や女性の経済的支援のために、パンおよび蚊よけのジェルの製造所、そしてトレーニングセンターを設立しました。現時点では、生産を開始するための最終段階に入っていますが、新規立ち上げに必要な原材料とマーケティングの資金をGlobal Bridge Network(GBN)からの資金で賄います。以前、SORAKが生産したレモングラスのエッセンシャルオイルを活用した蚊よけジェルの市場調査を実施した際に、今後購入する可能性のある顧客にサンプルを提供したところ、非常に良いフィードバックを得ました。この経験が、収入創出活動や今回の女性や若者のエンパワーメントのための資金提供(マイクロクレジット事業)への動機になりました。パンや蚊よけジェルの生産、女性や若者へのトレーニングセンターを通して、彼らの生活向上のためのスキル習得につながるように支援していきます。 |